Piano Dog ビリー・ジョエルのはピアノ・マン。マンと言えば、リチャード・クレイダーマン

ドはドーナッツのドー。レはレモンのレー。っていうか音階って色がついてるよね。赤とか茶とか黄色とかブルーとかオレンジとか。子供の頃はピアノの鍵盤でその色を教えないように白と黒なんだと思ってた。でないと生徒が楽譜ちゃんとみなくなるから。ま、結局、曲聴いちゃえば楽譜見なくても弾けちゃうんだけどね。

piano dog

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「芸術の秋」という言葉は誰が作ったんだろう。自己主張強すぎの太陽やアスファルトの匂いや逃げ水、夏休みの宿題やひと夏の恋なんかに支配されて、こっちからテーマを与えなくてもなんだかんだ勝手に盛り上がれる夏が終わって、秋の匂いが漂いだすと、心がざわざわしてなんだかわからないけどどこかへ旅立ちたいなんて、ちょっぴり不安な気分にもなってしまいがちなので「◯◯の秋」というお題目を与えて現実に引き止めようとしているのだろうか。

Piano Dogっていうのは、あのピアノマンやあのピアノ・マンとは関係ないんだよね。どっち思い出す?ビリー・ジョエルかイングランドの浜辺にスーツ姿で流れ着いて話題になった嘘か本当かわからない記憶喪失の天才ピアニストと言われて騒がれた人。

芸術の秋だから、今聞きたいピアノの人を思いつく感じで選んでみた。
今回 Piano Dogの感じがクラシックっぽくないので、こちらの方面で。

秋の始まりには、ビル・エバンス Waltz for Debby。切なくて透明で自分が今いる場所を忘れさせてくれそう。秋のセントラル・パークもいい。早い枯葉とどんぐりの香り。どんぐりってしつこく臭うといい香りする。


1日の終わりには、セレニアス・モンク。どこからともなく聞こえてくると嬉しい。自分で音源を流すわけじゃなくて、誰かが流してくれると最高。照明を抑えた部屋で本なんか読んでてふと気づくと流れてくる。でもBGMにはならない。本を読んでいる私の邪魔をしないように小さな音で始めてくれる「Blue Monk」からの「Round Mid Night」。そんな人いたら即結婚。BGMにならないと言ったのはうるさいからとかではなくて音楽の方に惹きつけられて、いつの間にか本を読むのを忘れてしまうから。サイドテーブルにマールが注いであって、かすかに香ってるといいな。

ベットに入るときにはグレン・グールド。素直にゴルトベルク変奏曲を聞くのはもちろん大好きな定番だが、寝る前にほくそ笑むような気持ちになりたかったらグールドのモーツァルト。子供の頃ピアノを習ってて、正統派な練習を真面目にやった人にはあんまりわからないかもしれないけど「先生、どうしてこの曲はこんな風に弾かなくちゃいけないんですか?こっちの方がいいと思います」と言ってカワイ音楽教室の先生に「お手上げです」と言われ「あなたには個人の先生を紹介します」といわれてテイヨク追い出された人には楽しいモーツァルトだ。K331とか最高。でも、グールドのために言っておくと、ちゃんとできる人でないと、ああいう弾き方はできない。本物でないとアレンジできないのと同じだと思う。愛するレクター博士にはここではあえて触れないことにしよう。

秋の夜長、今日はピアノ聞くぞ!ってときは、ジャッキー・テラソンなのだ。デビューアルバムの「Jacky Terrasson」の一曲目「I love Paris」(I Love Paris In the Springtimeじゃない方)には久しぶりに鳥肌がたった。このアルバムはとてもオススメ。「REACH」っていうアルバムもいいです。生で聞いてこともあるけど、ほんと、いい。Cassandra Wilsonとも一緒にやってます。そっちもいい。

昔、画伯から子供の頃リチャード・クレイダーマンが好きだったとか言ってたことがある。ロマンチストだな。大人になってグレン・グールドとかも好きになってるはず。「◯◯の秋」は全部ひっくるめて「芸術」でいいんだろうと思う。だって、生活の無駄な部分を愛することが何を思うわけでもなく普通に好きっていう人が絵なんか描いちゃったり、音楽とか奏でちゃったりするんだろうから。

もっとたくさんいいピアニストっているけど、秋の今日の日に思いついたものということで。今日はここまで。あっベン・フォールズ・ファイブも好き。この人たちの曲を聞くと、聞く側でなくてやる側にまわりたくなる。

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