melancholia そんな気分の時もあるさ。

日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日は流れ わたしは残る チクタクお化けが時間を連れて逃げていく。誰も追いつく事ができなくて、背中にすら触れない。でもいいんだ。その時間があったからこそ、たくさんの思い出をかかえて僕は前を見つめている。メランコリック。

melancolie

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底抜けに明るいお猿さんの次は、ちょっぴりメランコリックなお猿さんの紹介。
仲間たちが住んでいる遠い故郷から離れた場所にいるのか、ちょっぴり寒くなってきたからちょっぴり元気がないのか、そろそろ群れから独り立ちして自分の群れを作らなくちゃいけない時期なのか、なんだかわかんないけど、ちょっぴりメランコリックな感じ。

泣きそうな顔にも見えるけど、もしかするとノスタルジックは映画をみて感動してるのかも。きっと、「シェルブールの雨傘」か「ダンサー・イン・ザ・ダーク」か 「8人の女たち」か「幸せの雨傘」だと思う。おっと、映画好きのキミはもう気づいたね。そう、この映画に出演しているのは、元祖、歌って踊れるアイドル、カトリーヌ・ドヌーヴなのだ。
時間というのは私たちに関係なく無常に過ぎてゆく。カトリーヌ・ドヌーヴの時間も皆と変わらず過ぎていく。
と書いていると、なぜかアポリネールの「ミラボー橋」が浮かんできた。アポリネールがローランサンとの恋の終焉を描いた、あのミラボー橋。

ミラボー橋の下をセーヌ川が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る
手と手をつなぎ 顔と顔を向け合おう
こうしていると
 二人の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る
流れる水のように恋もまた死んでゆく
命ばかりが長く
希望ばかりが大きい
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る
日が去り 月がゆき
過ぎた時も
 昔の恋も
二度とまた帰ってこない
ミラボー橋の下をセーヌ川が流れる
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ わたしは残る

この作品のお猿さんはとてもメランコリックだから、きっと終わってしまった蒼い恋と、若き日のカトリーヌ・ドヌーヴを見つめて今を生きているのかもしれない。でもきっと遠くを見つめながら言ってくれるはず。「今の君も素敵だよ」と。そんな、優しいお猿さんだと思うの。

Yvette Giraud – “Le Pont Mirabeau”

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