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Faveur キラキラする物が大好きだったり、ゴミ箱をぐちゃぐちゃにしたり、よくよく観察してあげないとわからないこともあるよね。

Faveur
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私はそんなにカラスが嫌いじゃない。というか、あんまり群れてるところを見ないし、黒い色が深くて綺麗だなと思う。

嫌いな人の意見としては、ゴミをぐちゃぐちゃにするという理由が多い。あと、なんか狙われそうとか。そっか、ゴミね。でも、人間の方が頭がいいんだったらなんとかできるんではないでしょうか。決まった時間に出すとか、ネットをかけるとか、ゴミ箱を思いっきり囲っちゃうとか。よくわからんが。

まあ、ものの好き嫌いは人それぞれだからしょうがないことだし、意見が違って当たり前だし、それが面白いところだしね。

でも、だからって「私が好きだから、あなたも好きになりなさい」とか、「僕が好きだと思っているから、あなたも好きなはず」っていうのは、おお間違いだと思うから、それは止めた方がいいような気がします。10人いたら10通りの真実があるし、10人いたら10通りの人生があるのだから。

ここで、カラスが苦手な方にイソップ童話の「カラスと水差し」っていうお話を紹介してみよう。

喉が死ぬほどカラカラに乾いたカラスは、水差しを見つけます。「きゃっほう!お水が飲める」と思いますが、水差しを覗き込むと、お水は底の方にちょっぴりしか入っていません。オーマイガー。大変大変。でも、喉、カラカラ。そこでカラスは一計を案じます。くちばしを突っ込んでも届かないなら、お水の方から私のくちばしの方に来てもらいましょう。ナイス!
ということで、水差しに小石を入れていきます。コツコツ、コツコツ。
やったー。小石のおかげで水面が上がってきて、届くじゃありませんかあ。
うー美味しい。諦めなくて良かった。

子供の頃読んだので記憶がこんな感じですが、まあ、そんな話だったと思います。素直に「カラスって、頭いいんだなあ」と思った気がします。多分、だから大人になってもカラスが嫌いじゃないのかも。
子供が始めに接するのって特殊な場合がない限り、お父さんやお母さん、おばあちゃんやおじいちゃんだったりするから、その世界の中で、お仕着せの「好き・嫌い」を、あんまり伝えない方がいいんじゃないかなあと思ったりもする。「好き」の方は単純な理由で含みがない「好き」なら、沢山言ってもいいと思うけど、「嫌い」には妙な感情がこもっていそうだから。まあ、子育ての経験もないからよくはわかんないけど。私のお母さんが、子供の前で唯一「嫌いだ」と言ってたのはお父さんだ。うそうそ。ネギです。どうしても食べれないと。滅多に「嫌い」を言わなかったからすごく覚えてる。でも、私たちのお味噌汁にはちゃんと「ネギ」が入っていました。お母さん曰く「お味噌汁にはおネギが入ってる方が美味しいと思うから」だって。面白い人だ。

カラスが嫌いな人も、この作品のカラスは結構かわいいと思わない?
「好き・嫌い」を考えるときは、理由を10個くらい考えて判断するといいかもね。特に「嫌い」を判断する場合は。そうしたら大体の物は、まあまあ嫌いじゃない範囲でおさまるかも。

ななつの子
カラス なぜ啼くの
カラスは山に
可愛い七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
カラスは啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣へ
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ

野口雨情作詞のこの歌もなんだか好き。