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Departure: 「A Great Girl(不思議の国のアリスより)」金子國義

「A Great Girl」金子國義Lithography by Kuniyoshi Kaneko
「A Great Girl 」金子國義(不思議の国のアリスより)
Lithography by Kuniyoshi Kaneko
大きくなったり、ちっちゃくなったり忙しいアリス。お客様に選んでいただくのはとても嬉しいのだけれど、こういう作品になると2度と会えないのではないのかしらと思えて、いつも寂しくなります。額装する時に眺めまくって、隅々までみていると、お別れが悲しくなります。でも、きっとそれがいい作品との出会いってことになるんでしょうね。ギャラリーで見てもらう作品も「自分の好きなもの」になってしまって当然だから、別れは辛いものです。でも、この作品を選んでくれた方も大好きで選んでくださったのだから、大切にしてくれるでしょう。
新しいお部屋を素敵に彩るんだよ。

alice-greatgirl-up

『不思議の国のアリス』<5>
アリスは、鏡の前にすわって、自慢の髪の毛をととのえると、目の前に、小さなびんを見つけました。こんどは、なんとも書いてありません。アリスは、「えい!飲んじゃえっと!」

As a Alice sat in front of the looking glass, arranging her hair, of which she was very proud, she noticed a small bottle in front of her. But there was no label on this bottle. “I think I might just drink this !” Alice said to herself.

金子國義 Kuniyoshi Kaneko 「不思議の国のアリス」リトグラフ集ほか

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Departure: 「育む」 西谷拓磨

Takuma Nishiya HAGUKUMU
西谷拓磨「育む」
Takuma Nishiya – HAGUKUMU (300x300x40mm)

何点かお薦めした中から西谷拓磨の「育む」に決まりました。この作品は側面にも裏面にも丁寧な作品作りがされているので、それを生かした額装にしています。作品自体が丈夫に作られているので、フレームに入れずにそのまま飾ってもいいのですが、医院などたくさんの方が出入りされる場所に飾る場合、贈るかたも飾るかたもアクリルでカバーされている方が、安心されます。アクリルケースをボックス状にして入れることもできるのですが、今回はお祝いですので少し華やかなフレームと組み合わせて額装しました。育むというタイトルもピッタリではないでしょうか。作品と一緒に新しい病院を育んでいってほしいと思います。小児科に来た子供達もこの作品をみて、ちょっと病院に来るのが怖くなくなったらいいな。早く良くなってね。

側面も見える立体額装
側面も見える立体額装
Takuma Nishiya HAGUKUMU_ura
裏にも描かれているので裏板をくり抜いて見えるようにしています。

育む 木になる? 気になる、どんな木になる? 木じゃない? あー気になる。 

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No Paper No Life☆ って。紙にもいろいろあるからね。

nopapernolife
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年の一発目は何にしようかなあと思って、これにしました。
なぜにこの一枚? いえいえ、大切なことですよ。新年にあたって自分にとって必要不可欠なものはなんなのか、改めて考えてみよう!ということなのです。
画伯の“PAPER”はトイレットペーパーの絵を使って控えめに言っているけれど、私が思うに、アルシュ紙などの版画用の紙なのではないかと思うんですねえ。もちろんトイレットペーパーも大切ですよ。

作品というのは、作る工程もさることながら、いろーんなアイテムが必要になるんです。リトグラフ用の石やアルミ板、重くてお高いローラー、たーくさんのインクやリト用クレヨン、そしてなんといってもプレス機ですよね。いいプレス機は車と同じくらいのお値段がします。
どんな種類の作品を作るとしても、たくさんの材料と時間が必要になるんですよね。
今度、作品を見る機会があったら、ほんのちょっとだけ「作品一枚作るのも、大変なのね」って思ってあげてください。あっでも、作品を見て楽しくなってもらう方がいいので、ほとんどの場合は、スイスイと楽しげに、軽やかに作られているものだと、思って見てくださいね。

まあ「奥さんっ、」に例えて言うと、時々、すんごい凝った料理をむっちゃ手間かけて作ったのに、あっというまに食っちまうなあと思うことありませんか?でも「私、一生懸命手間かけて作ったんだから、もっと味わってゆっくり食べてよ!」なんて言っちゃったら興ざめだし、美味しくなくなっちゃうことも理解出来る。だから、あっという間に食べてくれるってことは、それだけ美味しいってことね。と、愛する家族のために、微笑んで毎日美味しいご飯を作るのっていう感じかな。

今年も可愛いくて素敵な作品達や、ちょっとだけ可愛いような素敵なような作家のみんなともども、どうぞよろしくお願い致します。良い作品をたくさんご紹介できますように!そして、トイレットペーパーがお家にあるのは当たり前なのと同じくらい、みんなの作品がいろんなお家に飾ってもらえますように!

この作家さんは直接知らないんだけれど、自分でプレス機を作ってしまったみたいです。涙なしには見られません。。。からだ全体使ってます。。。作家って。。。

願わくば「ふっ、俺もあの時はこんなことやってたなあ。懐かしいぜ」って言える時まで、作品を作り続けることができますように。努力はきっと報われる。です。
制作過程ブログ版