『VERVE』“世界で最も美しい雑誌”

「世界で最も美しい雑誌」と呼ばれる美術雑誌『VERVE』は、1937年12月、パリで批評家・出版人のテリアード(Teriade)によって創刊されました。

今回ご紹介する『VERVE』記念すべき第1号は、当ギャラリーオーナーがパリで見つけてきたものです。
表紙はテリアードと親交の深かったマティスがデザインしています。

いまでは考えられないような豪華なアーティストたちを総動員したこの大判の雑誌は魅力的なイメージの宝庫です。

オリジナル・リトグラフ – The Elements Lithographs

ムルロ兄弟社(ムルロ工房)の刷りによるフェルナン・レジェ、ジョアン・ミロ、アブラハム・ラットナー、フランシスコ・ボレスの火・気・水・土の四元素を題材としたリトグラフ

エリオグラヴュール – Héliogravure en Noir

ブラッサイ、マン・レイ、ブルーメンフィルド、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどの写真はエリオグラヴュール*の美しい階調で印刷されています。

*エリオグラヴュール/ヘリオグラビュール [Héliogravure] とは:「フォト・エングレーヴィング」とか「フォトグラビュール」「粒子エリオグラヴュール」などとも呼ばれ、写真製版により図像を銅版の上に焼き付けて印刷するエッチングの一種です。感光乳剤を塗布した銅板に写真フィルムを密着させて光をあてると、露光部分の乳剤は硬くなり、耐酸性となり腐蝕されません。連続した微妙な階調を忠実に刷る事が出来ます。

アンドレ・ジッド、ジョルジュ・バタイユ、ヘンリ・ミショーらによるエッセイ、伝説的画商ボラールのインタビューなども収録されています。