『遙かな風の音』武田史子(1994)
作品に合わせたサイズで制作するカスタムフレームで額装しています。
2種類選んだフレームの中から最終的にお客様に決めていただきました。
前から見たときの見え幅だけでなく、高さ(横から見た厚み)もあり上品かつ重厚感のあるフレームです。
このフレーム(モールディング)はイタリア製ですが、スイスの都市Lucerne(ルツェルン)の名が冠せられています。
ルツェルンは有名な音楽祭が開かれることでも知られるスイス中央部の湖畔に位置する街です。
どうでしょう?この作品『遙かな風の音』にぴったりなイメージだと思いませんか?
フレームは名前で選んだわけではありません。
もちろん、フレームの名前はフレームのイメージに合わせてつけられ、作品に合わせてフレームを選ぶわけなのでなにも超常的なことではありませんが、数百ある中から選んだそのフレームに作品にぴったりな素敵な名前がついていて、さらにお客様に選んでいただけるというのはなかなかありません。
作品を納品させていただいた翌日、ちょうどNHK BSでルツェルン音楽祭が放送されていました。
良い作品は不思議な縁を呼ぶというか、行くべくしてそのお客様のもとに行くのだなあと感じました。