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Departure: 「The singing cook(不思議の国のアリスより)」金子國義

「Singing Cook」金子國義(不思議の国のアリスより)Lithography by Kuniyoshi Kaneko
「Singing Cook」金子國義(不思議の国のアリスより)
Lithography by Kuniyoshi Kaneko

アリスがいる時空があって、それを覗き込んでいる金子國義の空間があって、それをまた眺めてる私達がいて、今度はその背後に新しい持ち主のお部屋がある。そして今はどこだかわかんない遠く離れたところから、こんな連なりを眺めてる金子國義がいそう。
ラビリンスだ。「ラビリンス/魔王の迷宮」や「パンズ・ラビリンス」みたいに、時間と空間の迷宮を題材にした映画が何作かあるけど、見終わった後どれも楽しくて不思議な感じと、ちょっとした物悲しさが残る。まるで素敵な夢を見ていたのに、途中で目覚めてしまった、あのどこか捉えどころのない不確かな今、みたいな。それが天気のいい日のお昼寝だと、よけいに寂しさが増す感じに似てる。

Bye Bye David. 自由な青い鳥になって。

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『不思議の国のアリス』<7>
アリスは、その子をだいて外に出ました。「ブーブー、ブーブー」赤んぼうの顔をのぞきこむと、「あら、鼻も目もブタにそっくりだわ。でもブタにしては、なかなか器量よしね」

Alice, holding the baby went outside. The baby gruned. Alice peered at the baby’s face. “Oh, your nose and eyes are just like a pig’s. But you’re very handsome for a pig“ said Alice.