お絵描き用にPlain〈フリー〉
お勉強用にRuled〈横罫〉
秘密基地の設計図用にSquared〈方眼〉。
どんな時でも役立つように、3冊セットでお届けします。気軽に持ち歩けるB6サイズ。表紙と裏表紙の中には秘密のともだちが隠れんぼ。届いてからのお楽しみです。
Tシャツ、実物が到着! サイズのシールもとてもカワイイです。ご注文いただい方に順次発送させていただいております。
だいたい嫌いだっていうからには、なんにせよそれなりの理由があるもの。
子供の頃の「セロリきらーい」から、大人になってからの「お前のこと嫌い」まで、嫌いの幅も広いけれど、子供の頃のそれは、何かのきっかけで好きヨリの嫌いになるかもしれないし、下手すると、「セロリうまいじゃん!」ってなるかもしれないし、簡単に「ママのこと、嫌い」とか言って、嫌いって言った分と同じだけ悲しくなったりして「ごめんなさい」の気持ちで溢れそうになるから、まあ、どちらかというと可愛い嫌いだな。
これが大人になっての嫌いになると、なんだか面倒な嫌いになるような。
おまけに大人になってからの嫌いだと、その嫌いを解決しようとはしなくなるものね。そのままにしてフェードアウトしてしまう。自然に距離を置くっていう、大人の解決法を覚えるからね。
嫌いになっても、解決しようと真正面から向き合うとしたら、それは嫌いじゃないものね。嫌いになりたくないから、向き合うパワーを発動するんだもの。それは、大丈夫な嫌いだね。きっと。
私が嫌いなのは「そういうことするのやめてくれ」って、向き合ってキチンと伝えたのに、何回も同じことする奴。これはどうにも大嫌い。2-3回くらいまではまだ少し「はいはい」って思うけど、3回以上やると、ないな。don’t like から hateになる瞬間だ。
大人の嫌いは、始末が悪い。だけどこの作品みたいに「勉強きら〜い」とかこんなに可愛く言われたんだったら「そうか、そうか☆」って言いながら、抱きしめてくすぐって、ぐちゃぐちゃにしてあげたくなる。
Hyokkori – Takuma Nishiya
結婚のお祝いに選んで頂いたからには、どんな時でも元気になれるように、楽しい空間を演出するのが僕の役目だ!
いつもはさりげなくしておくけど、いざという時には「ひょっこり」あらわれて、僕を飾ってくれた時の気分を思い出してもらえるように頑張ります。周りのみんなが幸せの笑顔で祝福してくれた晴れやかな時間の一部として、これからずっと一緒だと嬉しいな。
何点かお薦めした中から西谷拓磨の「育む」に決まりました。この作品は側面にも裏面にも丁寧な作品作りがされているので、それを生かした額装にしています。作品自体が丈夫に作られているので、フレームに入れずにそのまま飾ってもいいのですが、医院などたくさんの方が出入りされる場所に飾る場合、贈るかたも飾るかたもアクリルでカバーされている方が、安心されます。アクリルケースをボックス状にして入れることもできるのですが、今回はお祝いですので少し華やかなフレームと組み合わせて額装しました。育むというタイトルもピッタリではないでしょうか。作品と一緒に新しい病院を育んでいってほしいと思います。小児科に来た子供達もこの作品をみて、ちょっと病院に来るのが怖くなくなったらいいな。早く良くなってね。
シロクマの毛は一本一本ストローみたいになってるんだよ。その中に暖かい空気をためてるから寒い所にいてもへっちゃらなのさ。氷山がプカプカ浮いてる海を気持ちよさそうに泳いでるところを見ると、全然寒くないんじゃないかと思っちゃうけど、人間だったらすぐに沈んじゃうんだろうな。グリズリーは鮭が川に帰ってくると、捕まえて食べちゃうんだけど、いくらしか食べないって知ってた?人間と同じだね。たくさんある時は無駄なことして、なくなりかけるとあせってしまう。多分、鮭が10匹くらいしか戻ってこなくなったら頭も骨も食べるはず。
このくまさんの親子を見てると、いつまでも子供は子供で、お母さんはお母さんだったらいいなと思ってしまう。大きくなって体のサイズや経験値が変わっても、ずっと大好きなお母さんと大好きな子供でいてほしい。テレビのニュースを見ていると「嘘だろ」みたいな悲しい親子のニュースを見てしまうことがあるけど、ニュースになるってことは、とてもレアで珍しいことなんだと思うから、他のほとんどの人は、きっとこのしろくまの親子みたいなんだよね。
最初は、お母さんしろくまを起こしてるのかなあと思ったけど、ずっと見てると「まだ、眠ってていいよ」ってお母さんをよしよししてあげてるように見えてきて、これがまた微笑ましい。
僕らは5-6000万年前、アフリカ大陸に住んでいたんだ。流木のってマダガスカル島やコモロ諸島なんかの孤島に漂着して独自に進化したんだ。長いしっぽはもちろん木の上でバランスをとるのにも使うけど、コミュニケーションにも使うんだよ。
真面目な顔してブランコこいでるのがなんとも魅力的。この作品見てると思わず笑ってしまう。どのくらいこぐんだろうな。一回転するくらいこいじゃうかなあ。でも、このキツネザルはユラユラ揺られてるくらいの方が性に合ってそう。子供の頃思いっきりブランコこいで、もう少しこいだら、大車輪みたいに一回転できるんじゃないかしらと本気で思ったことがあるけど、結構そうはいかないんだよね。
大人になってブランコに乗ると、ちょっと「うげっ」ってなるのが哀しい。コーヒーカップもまわせなくなった。子供の頃は、いい感じに鈍感な部分があってなんでもできたのに、大人になるとそういうところは鈍感じゃなくなって、そこは敏感な方がよくない?ってところだけ鈍感になるのが、うーん。
このキツネザルさんは思春期っぽい。
育むっていい言葉だな。暖かくてくすぐったいような、目の前にぶわーっと楽しみが広がるような。
大人になったら、お母さんに抱きしめてもらったり、甘えたりすることを我慢しなくちゃいけないような気になる。背中あわせならちょっぴりいいかも。
動物たちは、それこそ谷から突き落とされたり、新しいパパが来たら去年のパパの子供は殺されちゃったりする。
ウミガメとか、卵を砂浜に掘った穴に埋めたら海に帰っちゃうから、子供たちはお母さんを見ることないし、カッコウとか托卵するから、生まれたら他の種類の鳥さんがいたりする。でも、これは自然界で育むための方法なんだろうし。
最近、生き物はすべてひっくるめて地球の細胞の一部のような気がする。
なんだか、サッカー選手が「個だ、個だ、個の力だ」って一生懸命言ってるのを見たことがあるけど、それは、全体を強くするための個って言ってるんだよね?一人が強けりゃいいって意味じゃなくて。
幼稚園の頃、ネクタイっていう言葉を覚えた時、ものすごく違和感があった。ネクタイって。ネとクとタとイ。変な言葉だなあって。響きも変だし、ネとクとタとイだよ。幼稚園に一緒に通ってた子に一生懸命説明したけど、全く伝わらなかった。
「育む」自体の音は面白い。何回も繰り返してるとあの頃感じた「ネクタイ」と同じ状況になりそう。言葉って面白い。そして、この絵はいい。
書きながら思いついたことを、校正するでもなくそのまま書いてみた。この後に及んで、まだ、育まれたいのかもしれない。
何故だろうね。
そこに道があるから?
別に、狭いとは感じてないから?
そこしか通りたくないから?
前にしか進みたくないから?
回り道をすると、戻れなくなるから?
それが、僕だから?
牛さんの気持ちになったり、自分と重ねてみたり、バカだなと思いながら、愛おしいと思いながら。
作品は、作家の手から離れて一人歩きしていくけど、この頃から始めた公募展、Tokay Gecko Award で出会った作品たちのいいところは、作品と一緒に作家のこともずっと大切に思えるというところ。
ウォーホルやピカソの作家としての今後なんて気にする必要ないもんね。
ただ、作品ながめながら「好きだっ。いい絵だ。」て言ってるだけでいいから楽だし。
ああ、何故この狭い道をお前はゆく。
世界中どこの街にもいますよね、ハト。
ハトが苦手なかたも結構いらっしゃるし、都会では害鳥扱いされたりもしてる。
でも、ハトさんは空気が読めるらしいのです。
おまけに、慶応大学名誉教授の渡辺茂教授は、ハトさんにモネやピカソをみせるそうです。
複雑な「概念」のようなものを調べるには、動物にその「概念」に共通するたくさんの刺激を使って訓練するのがいいんじゃないかと思って、ハトさんが物事をどう認識しているかを考える材料に、絵を見せてみることを思いついたそうです。
人間がモネとピカソの絵を見分けられたり、まだ見たことない彼らの絵がなんとなく、モネかな?ピカソかな?となんとなくわかるのは、モネとピカソの絵に対する、漠然としたイメージがあるからなんですって。
なんと、渡辺茂教授は、同じことがハトさんにできるか実験。
なんとハトさんはモネの絵とピカソの絵を見分けられたそう。
おまけに、1995年に、日本人として初めてイグノーベル賞を受賞したそうです。
おおおっ。イグノーベル賞っていうのがいいでしょ?
ハトさんはモネとピカソ、どっちが好きだったんろう。
ピカソのあの版画を見せたら「あっ、僕の自画像」ってハトさんがわかったらすごいよね。
西谷くんが生き物に惹きつけられて、生き物を描き続けているのは、もしかすると、こっそり生き物の方から西谷くんの人間力を実験されてるのかも。
興味があるかたは、先生の本もでてます。
『ハトがわかればヒトがみえる』(共立出版)
『ヒト型脳とハト型脳』(文藝春秋)、『鳥脳力』(化学同人)